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- ドクターズインタビュー
01こちらで開業された経緯は?
「自分は一生、大学で仕事をするもの」と考えていたのですが、今までとは違った形で患者様に貢献したいと思い、2014年に大山歯科クリニックを開業しました。
私は大学で歯科と医科の相方に関わった仕事をしてきましたので、その経験を活かす上で医療モールが最適と思いこの場所での開業を選びました。
02どのような患者様が
いらっしゃっていますか?
近隣にお住まいのご家族など、幅広い年代の方がお越しになられています。
大変ありがたいことに兵庫,京都,和歌山などの他府県を含む遠方から治療や定期的なメンテナンスにお越しになる患者様もおられます。
03医療モールで他科と
どのように連携されていますか?
例えば歯周病は糖尿病と深い関わりがあるとされていますので、糖尿病患者様に関しては、内科クリニックの先生と連携することを行っています。また、蓄膿症の原因、あるいは症状の悪化に関わる歯の根管治療また、睡眠時無呼吸症候群の患者様の治療については耳鼻咽喉科の先生と連携をとれるようにしております。
そのほか、整形外科の先生とは顎関節症の治療あるいは、骨粗しょう症の患者様の治療と連絡させて頂いております。
diagnosis
診断は治療の一環
正しい診断があって初めて治療方針は成り立つ
04カウンセリングで
大切にされていることは?
カウンセリングはその方の病気を理解するために行うものと位置づけています。
なので、その理解に役立つことが引き出せるように、詳しく丁寧にお話をおうかがいするようにしています。
05治療で大切にされていることは?
診断です。
問診、視診、画像検査などのすべての診査で総合的かつ適切に診断するように心がけています。
正しい診断があって初めて治療方針は成り立つと考えていて、「診断は治療の一環」と位置づけています。
いくら治療技術が高度なものであっても、診断を取り違えれば、治癒に至りません。
treatment
正しい診断 包括的な歯科診療
予防管理型の治療スタイル
06大山歯科クリニックの特徴は?
先ほどもお話ししましたが、まずは診断を大切にしていること。
そして歯1本単位ではなく、お口全体を1つとして捉えた「包括的な歯科診療」をご提供していること。
さらにお口が病気にならないように予防・管理することを最優先に考えている「予防管理型の治療スタイル」を基本にしていることです。
07定期メンテナンスへ
通ってもらうための取り組みは?
予防歯科の重要性は広まりつつありますが、これには患者様のご協力も必要です。
そのため当院では定期メンテナンスのモチベーションを高めていただくために、口腔内写真でビフォー・アフターをご覧いただくなど、できるだけ「治療で状態が改善されている」と実感していただくようにしています。
「良くなっている」という実感は次のメンテナンスのモチベーションに繋がるはずです。
あと歯科医療には「数値化されないアバウトな部分」が多いと感じています。
医科は様々な検査項目に関して、数値の高低あるいは変動で症状を客観的に把握しています。それに対して歯科は、歯科医、あるいは衛生士の主観的な判断によって、きれい・汚いといった見た目の部分の指摘に終始しがちです。
そうした状態で患者様に「ご自宅でのケアを頑張ってください」とお伝えしても、あまり説得力がないのではないかと思っています。
なので当院では唾液検査を実施して、お口の中にどのくらいの虫歯菌・歯周病菌などの細菌が存在し、どういう活動状態なのか、そしてそれらの疾患のリスクはどのくらいなのかを数値化してお伝えするようにしています。
08訪問歯科に対する思いは?
訪問歯科については、これまで当院へずっと通院されていて、様々な事情によりご来院いただけなくなった方を「最後まで診させていただきたい」という思いで行っています。
訪問歯科ではその方が必要とされている歯科治療全般を実施しますが、特に定期的な口腔ケアは重要で、誤嚥性肺炎の予防などお口だけでなく全身の健康管理にも繋がります。
Never give up
最後まで諦めない
「何としてでも治す」という意思と姿勢を持ち続けること
09医師としての理念を教えてください
かつて私がお世話になった教室の当時教授であられた村山洋二先生(現:名誉教授)から常に「治療哲学を持ちなさい」とご指導を受けておりました。
どういった哲学をもって治療を実践していくか…
私の場合、当院の理念でもある「歯科医療を通じて全身の健康の増進に寄与すること」なのですが、それを行っていくうえで、何をどのように進めていけばよいか?
いつもそのようなことを考え、治療を行っております。
これは当院開設時に村山先生が当院にお越しになられた際に、頂いた書面です。
今も院長室の一番見えるところに飾られており、日々この書面を一目して診療に臨みます。
「品位と威厳」村山先生が一番大切にされておられるお言葉です。理想形の医師像を端的な言葉で表現なされた言葉です。日常生活における規範として常に胸に持ち続けております。
10今後の展望を教えてください
歯科医療において「検査」の必要性は今以上に向上するものと考えられます。あくまで先の話ですが、私が得意とする血球を用いた免疫学的な手技を用いて金属アレルギー対する評価、あるいは細菌感染症である歯周病に関して、免疫学的な症状の把握が実施できる環境を整えることが出来ればと思ってます。
そのためにはクリアしなければいけないことが多々あるのですが、「正しい診断」のためにも検査内容を充実させていきたいと思っています。